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休暇分散化のハナシ

『休暇分散化』についての『休暇改革国民会議』が6日始まったとの記事がありました。
この休暇分散化の案については、麻生総理の時からあったとのことですが知りませんでした042.gif
休暇についてはやはり興味があるので(今は無職なので毎日休暇ですけど・・・)どんなものか見てみました。

『休暇分散化』案とは、混雑緩和などを目的に5月のゴールデンウィーク、10月のシルバーウィークを、地域ブロック別に分散して設定するというもの。日本列島のゴールデンウィークを約1カ月かけて分散して取るという案です。
ゴールデンウィーク及びハッピーマンデーにおける『国民の祝日』については、『記念日』としての意味で残るが休日ではなく平日となる。
なので、年間の祝日の数は今と変わらないということです。

この意見にはもちろん賛否両論があるのですが、6日の有識者会議では賛成の意見も多々あったみたいです。
理由は、道路の渋滞緩和、観光業などの経済活性化だ。
一定期間に集中していた観光地の混雑が緩和されることから新たに年間2.9億円の旅行需要が生まれると試算している。

しかし、観光庁が実施したアンケートでは反対が7割近くあったとか。
 ・連休の分散化は祝日に対する国民の認識を更に希薄化させかねない
 ・取引相手との営業日が異なれば、企業活動への影響は避けられない
 ・全国展開しているメーカーは工場により休日が異なると、生産工程の連携に支 障を生じ、国際競争力に影響する可能性がある
 ・営業担当者は休日であっても担当地域が営業しているときには対応しなければならなくなり、企業側の休日出勤手当の負担が増加する
 ・運輸・鉄道業では「平休日」のダイヤや料金体系の調整が生じる可能性がある
 ・単身赴任者は地域が違えば家族と休みが合わなくなる 
 ・地域ごとに休みが異なれば遊びにいっても相手は休みではない
という意見だ。

比較される対象としては、ドイツやフランスでは既に休暇分散化は行われているということだ。しかし、比較する対象が違うのではないのかと思う。休暇に対する考え方が日本とは違うのでは?
ヨーロッパでは有給は80~90%近く消化している状況に対して、日本の消化率は 50%に達していない。日本の有給休暇は、いくら国が取得促進をしても、あってないようなものとしている会社の方が多いのでは?
そんな日本で、地域ごとに休日を分散したから混雑も少ないし旅行に行って下さい、と言っても、取引先が営業していれば、休めないと考えるビジネスマンが多いのではないかと思うのです。
まずは日本人の有給の取得率を上げる努力を企業がしないと始まらないのではないのでしょうか。
有給を取れるようになれば、自然と休みも分散するだろうし、分散すれば、どこかへ出かけようかという気にもなるのではないでしょうか。もちろんビジネスマンの仕事の日はがんばる、休みは休むというメリハリのある考え方も必要ですが。

有識者会議では、景気が低迷している日本なんだから、とにかくやってみなければわからない、やってみるべきという意見があったようだ。
おしゃる通りなのかもしれないが、実施してみて、やっぱりうまくいきませんでしたので来年からは元に戻しましょう、では済まないのではないかと思うのです。
休暇分散化を行うことによって、企業が経費をかけてシステムを変更しなくてはならないということが何かあると思うからです。
システムを変更するのには莫大なお金も時間もかかるはず。それを企業に負担させることはどうかと思うのです。
2年後には実施したいとの案ですが、慎重に議論をしてもらいたいものです・・・034.gif

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by withflute | 2010-10-08 00:00 | 気になる話題
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