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Dresden ドレスデンで感じたこと

今週末はドレスデンを訪れています。
目的は今の季節柄もちろんクリスマーケットだったわけですが、とにかく凄い人で、こんなに人が多いとは思っていなくて、ミュンヘンのクリスマスマーケットくらいの人出かと思っていました。
でも、実際には11月に行ったイタリアのフィレンツェ並みに混んでいました。
そして思ったのが、意外にも日本人(アジア人)の姿を見かけなかったな、ということ。

そして、ドレスデンで感じたことは、やはり旧西ドイツと旧東ドイツにはまだまだ違いがあるのかもしれないということでした。普段は旧西と旧東ということを意識したことはないのですが・・・。
旧東西ドイツについて詳しい人や実際に旧東ドイツの地域に住んでいる日本人からしてみたらそんなことはないと思うこともあるかもしれませんが、これは私が感じたことです。
何が違うかと言うと、外国人に対する態度です。

私が住んでいる南ドイツのバイエルンはドイツの中でも人懐っこいドイツ人が多いと言われる地域のようですが、確かに、困っている人を見ると声を掛けてくる(相手が外国人であっても)、カフェやレストラン、パン屋、スーパーでも大体の店員さんは大抵にこやかに対応してくれると思います。もちろん、いやな感じの人もいるのですが(ドイツに来た最初の頃はこれで結構へこみました)、それは外国人だけに対してではなく、誰に対しても同じような態度なので、その店員さんの性格なのだと思うようにしました。

しかし、今回ドレスデンでは、やはり私が外国人だ(白人ではない)から、そういう態度をとるんだな、と思ったことがありました。そして嫌な態度とまでは行かなくても、ドイツ人(白人?)に対する接客と私達が店に入ってきた時に見せた反応が明らかに違うということは結構感じました。

クリスマスマーケットで、ホットチョコレートを飲もうと注文の列に並んでいた時のことです。
私の前に2人程ドイツ人(ドイツ語だったから多分ドイツ人なのでしょう。)が並んでいてその人達には普通ににこやかに対応し、ありがとう、とも言っていた店員が、私の顔を見るなり、すっと笑顔が消え、周りがうるさくて聞こえなかったのか、はっ?、みたいな感じで聞きなおされ、商品をカウンターに置き○○€と一言。そして何も言わずお釣りだけ返してきました。飲み終わってカップを返しに行った時、私はちゃんとありがとうとドイツ語で言ったにも関わらず、無言でデポジットを返却して来ました。まだ若い女性でした。

翌日パン屋のカフェで休憩した時の反応も、えっ?外国人?という感じでした。(これはもう私の拒否反応なのでしょうか・・・。でもそう感じたのでした。)そしてホテルのフロントや朝食のレストランでも他で泊まったホテルとの違いを感じました。

正直言うと、おそらくここを訪れることはもうないと思います。住むのであればそういうことにも慣れないといけないのでしょうが、旅行ですから。
考えてみたら、旧東ドイツを訪れたのはここが初めてでした。ドイツの他の地域を訪れた時は、結構外国人を見かけることが多いですし、英語もかなり聞こえてきます。でもドレスデンで聞こえてくるのはほぼドイツ語、ホテルで朝食を食べていても英語は聞こえてきませんでした。そして私達のような一見して外国人とわかる人は少ない。

ドイツに住み始めた頃、そういう態度を取られても、日本とドイツでは違うのだから全てをまじめに捉えていたらドイツにいることがいやになってしまう、受け流せるようにならないとダメだ、と自分で思ったので、随分ドイツ人のそういう態度に慣れたつもりでいましたが、実はまだ全然わかっていなかったということなのでしょう。
これが西と東の違いからくることなのかどうかわかりませんが、でも私にとってはそう感じた旅行でした。ちょっと愚痴ブログになってしまいました・・・。

気温はマイナスのドレスデンですが幸いにも天気は晴れ。せっかく来たのだからあと半日滞在してミュンヘンへ帰ります。
by withflute | 2012-12-09 01:46 | 旅 ドイツ
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