この町はラインの滝で発展した町と言われています。
ラインの滝が船の航行を妨げていたため、一旦、荷を陸へ上げなくてはならず、それがこの町の始まりなのだそうです。
騎士の家。神話とローマの歴史がテーマに絵が描かれているそうです。




シャフハウゼンはブドウ畑が広がる町。

町には円形の城塞があり、ムノートと呼ばれています。
ブドウ畑の間の細い階段を上がっていくと城塞の入口があり、塔にも登ることが出来ました。


塔の上から眺めたシャフハウゼンの町。




シャフハウゼンの町の中にはこんな形をしたベンチがいくつもあって、絵が全て違います。おしゃれなベンチです。


もうひとつ見つけたのが、有島武雄の紹介された看板。彼はこのシャフハウゼンでティルダ・ヘックという人と出会ってそれ以来16年間文通を続けたということからこの町に縁があるようです。




ラインの滝はヨーロッパで一番大きな滝と言われているそうで、滝の落差は25m程しかないのですが、迫力は凄いという滝です。
駐車場は何箇所かあるのですが、この日は天気も良く結構な混雑でした。
滝を良い場所から見るには入場料が必要でした。5スイスフラン。
この塔をくぐって入場します。





船に乗るとこの岩山へ行くことが出来て滝が流れ落ちる所を正面から見ることができるそうです。

写真だといまいちでしょうか~。でも実際に見るとかなり迫力はあってなかなか見応えがありました。



滝を満喫した後はちょっとお昼ご飯を。
塔の前にはお店が何軒か出ていたので、豚肉のサンドイッチを半分こ。結構ボリュームでした。


ラインの滝を見に行こうと思ったきっかけは、7月にラインの滝で何かのフェスティバルが開かれていたのをテレビで中継していて、それを見て、きれいな所だなと思ったからです。ちゃんとガイドブックにも載っている場所でした。


ルツェルンにあるもう一つの木造の橋、シュプロイヤー橋。1408年に造られました。

カペレ橋には街の歴史を語る絵が描かれているのに対して、こちらはペストの大流行を描いたものだそうで、良く見ると、骸骨がたくさん描かれていてちょっと恐ろしい絵になっていました。


スイスの国旗がさしてあるパン。ミルクパンみたいで美味しかったです。

ホーフ教会。8世紀に建てられたのだそうですが、17世紀に火事で焼けてしまいその後再建されたものだそうです。2本の尖塔が印象的。4950本のパイプがあるパイプオルガンがあるとのことですが、残念ながら日曜日の午前中、礼拝中で中の見学は出来ませんでした。入口のドアも凝っていました。


ロイス川沿いに建つイエズス教会。近くから撮影しすぎて塔が見えませんが、川の反対側からみるとここも2本の丸い屋根を持つ塔を見ることが出来ました。






ルツェルンの建物はこのようにカラフルなものがたくさんあって明るい街でした。



ルツェルンも暑かったのであまりたくさんは歩き回れなかったような気がしますが、ロイス川の流れる街はきらきら光ってとてもきれいでした。
この後は、ルツェルンから車で約2時間のオーストリア・ブレゲンツへ移動して湖上オペラ鑑賞をしました。


新市街にあるルツェルン中央駅は近代的な駅でした。1971年に発生した火災で焼失してしまい、その後建て直したのだそうです。この門だけは焼け残ったものということでした。

ルツェルンと言えば、水の塔 Wasserturm が見えるこの風景が印象的。
この日はルツェルンも猛暑で、観光するにはかなりしんどかった・・・この水がとっても気持ち良さそうでした。


カペル橋は1333年に造られた屋根付橋。木造の橋としてはヨーロッパ最古なのだそうです。ただここも1993年の火事で焼けてしまい、その後修復されたとのことです。


ライオン記念碑。天然のままの岩に彫られた像で、フランス革命で命を落とした大勢のスイス兵を悼んで造られた記念碑。

とにかく暑い日でした。
あまりの暑さに昼食にアイスクリーム。ダンナはパンをくりぬいた中にスープを入れたもの。パンは硬いのかと思ったら、パンの内側は柔らかくてスープも美味しかったです。


1386年に造られ、当時は街全体を取り囲んでいたと言われるムゼック城壁。
9本の塔も残っていて、3つの塔には上がることが出来ました。



時計塔の中にある時計は1535年から時を刻み続けているそうで、面白いことに、街の教会の鐘は、この時計塔の鐘より1分遅れて鳴らされることになっているのだそうです。


塔から見た景色。緑の中に見える尖塔が、物語に出てくるような森の中の屋敷に見えました。




帰りは森の中を通る感じ。Heidiweg と書かれた赤い看板があるのでそれに沿って行けば迷わないはず・・・。



ハイジの泉は見落としやすいとガイドブックに書いてあったので気をつけていたのですが、とりあえずハイジの泉は見落とさず見つけました。

ハイジの泉。
この水も冷たくて気持ちが良かったのですが、飲めるのかな?でも、一人の自転車に乗った男性が自分のボトルにこの水を汲んでいったので飲めるようでした。

ハイジの泉のところで小休止してから再び歩きだしましたが、村へ帰る道がわかりにくかったです。
この柵の所へ出てしまい、この先どこに道があるのかわからなくて一旦別の道へ行きかけたのですが、その時自転車に乗った数人の人達が、自転車を担いでこの柵を乗り越えました。
あれ?あそこに道があるの?ということで私達も柵の超えて向こう側へ。

するとブドウ畑が広がって道が続いていました。これはわかりにくいな~。自転車の人達が来なかったら道に迷ってうろうろしていたかも。


この日も青い空に白い雲がもくもく。そしてアルプス。

ハイキングを終えて、車に戻る前にちょっとカフェで休憩。マイエンフェルトにあるお城・ブランディス城で、今はカフェとレストランになっています。


翌日はやはり(!)筋肉痛になりましたが、きれいな山々を眺めながらのハイキングは気持ちが良かったです。

日本からのツアーもたくさん来ていました。ハイキングはしていないようでしたが、ハイジは今でもやはり日本人に人気があるんですね。私ももう一度行きたいと思った場所でした。

今回はスイスではなくスイスの隣国、リヒテンシュタインで泊まりました。トリーゼン Triesen にあるHotel Restaurant Schatzmann。
マイエンフェルトからリヒテンシュタインのホテルへは車で15分くらい。チェックインの後、部屋で少し休んでからホテルの周辺を歩こうと思っていたら、2時間くらい眠ってしまいました。やっぱり慣れないハイキングで疲れたみたい・・・。


ホテルの周りには特に何もなく、あるのはトウモロコシ畑とアルプスの山と民家。レストランが一軒だけあったのでそこで夕飯を食べました。
スイス料理ではなく、タイ料理屋さん。結構人気があるレストランのようでお客さんがぞくぞく来てました。


春巻き・海老フライ・トリ串セットとチャーハン。ついでにアイスクリームも食べちゃいました。冷たく美味。


翌朝はホテルで朝食。テラス席があったので外で朝ご飯。日曜日も快晴でした。


ホテルの前に広がるトウモロコシ畑。


日曜日は天気が崩れると思っていたのですが、予想に反して快晴!ということで、短いハイキングコースを歩いてから帰ることにしました。
再びマイエンフェルトへ。
この日はふもとの村にあるマイエンフェルト駅の近くに車をおいてハイキングへ出かけました。


駅の近くにあるハイジショップ。残念ながら日曜日はお休み。

ハイキングに出発!この日もきれいにアルプスの山が見えました。



ブドウ畑とアルプスを眺めながら約1時間半のコースです。


途中にいくつかある水場。冷たくて気持ちがいい。

約45分で前日のハイキング出発地点へ到着しました。標高600mの所です。ちょっとアイスを食べて休憩。




帰りは行きに比べたらかなり早かったです。ただ足への負担はやはり下りの方があるのかな。
道々に野生の花が咲いていていました。




出発地点まで戻ってきました。予定通り4時間くらい。
アルプスの山が本当にきれいです。


ハイジショップでお菓子を買ってみました。
まんじゅうみたいな、なごやん(名古屋の名物)みたいなお菓子。でも味はちょっとスパイシーというのか、シナモンの味がしました。


ちょっと休憩してから、ハイジハウス(博物館)を見学しました。
このハイジハウスがある村は、ハイジに出てくるデルフリ村のモデルになったところだそうです。
ハイジやおじいさんの生活が再現された小さな博物館。


おじいさんとハイジが冬に山小屋からペーターの家に行く時に使ったソリかな。


ハイジが美味しそうにパンやチーズを食べる姿を思い出します。


ペーターのおばあさんの糸紡ぎ機。


クララの車いすとおじいさん。


4時間も山道を歩いたことなど最近は全くないのでちょっと心配でしたが、山小屋まで行くことが出来て良かったです。
天気も良かったので最高のハイキング日和でした。




マイエンフェルトはリヒテンシュタインとの国境にある小さな村で、知る人ぞ知る村。
なぜ有名かというと、『アルプスの少女ハイジ』の舞台のモデルとなった村や山があるからです。
ミュンヘンからマイエンフェルトまでは車で約3時間。私達はオーストリア経由で行くつもりでオーストリア用の高速道路チケットは持っていたのですが、なぜかリヒテンシュタインの首都ファドゥーツを通る道が閉鎖されていて、仕方がないので別の道を通ったら、スイスの高速道路を通ることになり、結局ガソリンスタンドでスイスの高速道路チケットも買う事に・・・。スイスは一年間のヴィニエット Vignette のみなので、40スイスフラン(約33€)でした。ちなみにマイエンフェルトではカフェやレストラン、お土産屋さん、ガソリンスタンドもユーロが使えました。(お釣りはスイスフランの所もありました。)
国境で止められることもなくスイスに無事入国して、ハイジハウス(博物館)のある標高658mのところまで車で。
ハイジハウスの近くに車を停めて、11時過ぎにハイキングを開始しました。
これがハイジハウス(博物館)。17時閉館だったので、戻って来てから見ることしました。

ハイキングコースは2つあって、一つはハイジハウスから約4時間で山の上まで行って戻るコース、もうひとつは約1時間半でマイエンフェルト駅のある村から車を停めた標高600mのところまで行って戻るコース。

日曜日はもしかして天気が崩れるかも、と思っていたので、土曜日に長いコースを行くことにしました。
ハイキングなんていつしたかな~?というくらい山道の長距離を歩いていない私達。大丈夫かな、途中で挫折しちゃうかもと思いながら出発しました。

ガイドブックに最初の10分くらいだけちょっときつい坂が続くと書いてありましたが、まあその通りで、そこさえ歩いてしまえば緩やかな道が続きました。
何箇所かハイジの物語を説明する看板があり、泉やモニュメントがありました。それを見つつゆっくり上がって行きました。


途中で12時になったので、持ってきたパンをベンチで食べながら山を見ながら休憩。チョコレートも持ってきたのに、リュックを見たら入っていない・・・どうも車の中に忘れたらしい。パン1個を半分づつ・・・。




森の中を抜けて、牧草地に出ました。


おじいさんの山小屋まであと5分です。

山小屋が見えました。到着です~。

ここがハイジがおじいさんと暮らしたアルムの家です。

こんな道を歩いてきました。ちょっと雲がかかっていますが、ハイキングにはちょうど良い天気でした。

もっと高い所に牛がいました。ズームしてみたら、人が歩いてくる。この人は更に山の上まで行っていたみたいだね、と話していたら、どんどん近付いてきてカフェにやってきました。
このおじさんもおいしそうにビールを飲んでました。

このワンコは山小屋のカフェの人の犬のようでした。ヨーゼフ?

山の上で軽食を。
フランクフルトとパン。歩いた後のビール(私はアップルショーレ)は美味しい。


アルムの家の裏にある3本のモミの木。まだ小さいけれど、いつか『モミの木が鳴ってる!』と言える時が来るのでしょう。



ここはなんと年間平均322日も晴天確率があるそうで、太陽がこの町のシンボルマーク。そしてこの町は丘の上にあるため駅から歩いて行くと坂道が続く・・・でも、駅の横の駐車場から長いエスカレーターが続いているのでこれを利用したらラクラクでした。


大きい植木鉢がかわいそうなことになってました・・・。
サンモリッツは高級リゾート地と言われ、ブランドショップがメイン通りに並んでいます。


でもこの日は日曜日だったのでお店はほぼ全部お休みでした。



町に到着後、次はケーブルカー乗場へ。ここからケーブルカーとロープウェイを乗り継ぐと、約30分でピッツネイル展望台(3030m)へ行くことが出来ます。




ここで乗り換えです。夏はハイキングを楽しむ人も多いようで、ケーブルカーも幾つかの区間で分けて購入することが出来るようです。私達はピッツ・ネイルまで。
右の写真に自転車に乗っている人が写っていますが、この人達、自転車で山を登っています。すっごい~と感心感心。私には絶対無理だ・・・。



ロマンシュ語で『黒い山』を意味するピッツ・ネイル。ヤギの銅像が迎えてくれます。



こんな絶景を楽しみながらお昼にしようと頂上にあるレストランへ入りました。ここはスイスなので通貨は€ではないのですが、€も使えました。結局、スイスに来たのに両替をせずに終わりました。
私はナッツのケーキ。ダンナはボロネーゼのパスタ。ナッツのケーキは最初の一口食べた時、甘いっと思ったのですが二口目を食べたら結構美味しいと思いました。
それにしてもスイスの物価が高いのは本当でした。
山の上のレストランなので更に上乗せもあるかもしれませんが、このパスタ20CHFです。€で計算すると18€くらい?なかなかなお値段ですね~。
でもせっかく来たので山頂レストランでランチを楽しみました。










サンモリッツ湖。湖面がきらきらと輝いていました



ホテルから歩いて5分程の所にあるベルニナ鉄道の駅(左)。黄色の駅舎はすぐ横にあるイタリア国鉄の駅。


8:34発のサンモリッツ行き。赤い電車に乗って出発です。


ベルニナ線は2008年に世界遺産に登録された、スイスのサンモリッツとイタリアのティラノ間を結ぶ全長61Kmの路線で、アルプスのオスピツィオ・ベルニナ2253mを超えて横断します。
ティラノを出発して最初は街の中を走り、教会の横を通ったり、トラムのように車と一緒の道を走ったりしました。

そして、このブルージオのループ橋をらせん状に上がって行き、どんどん山を登りました。





途中の駅。

こんな所まで電車で上がるの?というところまでどんどん上がって行きました。


途中の駅にある山の上のカフェ。絶景の中でコーヒー飲みたかった!




この鉄道からは氷河を見る事が出来るというのも楽しみにしていたのですが、写真は撮れませんでした・・・。
あっという間に通り過ぎてしまい、あれが氷河だよね、と言っている間に見えなくなってしまいました。もうちょうっとゆっくり走ってくれたら良かったんだけど~。

でも、この日も天気は快晴で雪が残ったアルプスは本当に感動しました。途中にある湖も写真ではイマイチの色ですが実物はエメラルドグリーン。吸いこまれそうな感じでした。

指定席の車両は窓がパノラマになっているので景色がとても見やすいです。そして列車の中もキレイでした。
この列車の中で飲み物のワゴンが来ると書いてあったのでちょっと楽しみにしていたのですが結局行きも帰りもワゴンは周ってきませんでした。なぜ?途中すれ違った反対方向の列車ではワゴンで販売しているのが見えたのですが。

そして約2時間でサンモリッツに到着しました。
日本語が!そう、ここは箱根登山鉄道と姉妹鉄道だということです。

